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楠木正成は河内の悪党

楠木正成は河内の悪党だったらしい。悪党と言っても、文字通り悪人という意味もあれば、己の道に生きる強い人を表す言葉でもある。当時は鎌倉幕府の悪政に不満を抱く人々が、年貢米を襲ったり勝手に自治的なことをしていたらしい。 また、後醍醐天皇は北条氏の武士による政治に完全に実権を握られ、不満をもっていたらしく、武士たちを追い払って、天皇による政治を行いたいと思っていた。 一度は決起直前に幕府にかぎつけられ失敗。

正中の変1324

二度目もかぎつけられて今度は京を脱出。そのおり息子で叡山に出家中の大塔宮様が挙兵。楠木正成が赤坂村で挙兵する。幕府は京の出張所である六波羅探題から出兵。大塔宮様を打ち、楠木正成の赤坂城へも進出。武士ではなく悪党であった楠木正成は、武士らしい力と力の戦いをさけ、あらゆる戦術で六波羅探題を困らせた。これは当時のゲリラ戦で、赤坂城が落ちそうになると、自害したふりをし自ら城に火を放ち姿をくらます。これも武士ならばいさぎよく切腹するのだろうが、楠木正成は死んだふりでしばらく姿をくらませる。

このように痛快に幕府軍とたたかった楠木正成だったが、最後は結局非業の死をとげる。大阪・南大阪によった際には湊川古戦場や千早赤坂村へよってみたい。

参考資料は太平記。北方 謙三さんの「楠木正成」もおすすめ